最近ふと見ていたテレビ番組で、車いすユーザーであるパラアスリートの人が旅をするものがありました。
同行しているコーチの人がときどき後ろから押したりなど補助してはいるのですが、基本的には車いすで自走(電動ではなく手でこぐ)して移動し、ちょっとした段差はウィリー状態で前輪を自分で浮かせて乗り越えていく様を、すごいなぁと思って見ていました。
段差といっても1~2cmを超えると厳しいでしょうけど、しかしそこはやはりアスリート、体幹がすごいんだろうなと思いました。普通の人で、なおかつそれなりの年齢になるとなかなか難しいでしょう。
私はこれまでまぁまぁの時間、車いすユーザーの家族がいたりで、押す側でいる機会がありました。
一緒に外出するときに、いろんなことを考えたことを思い出します。
- なるべくボコボコしていない道や、横断歩道と歩道の間の段差が低いルートを選ぶ
- 店内などの狭い通路では、人が立ち止まっていて通れないときは臆せず声をかけて通してもらう(最初は迂回していた。そもそも商品棚の間隔が狭いところは無理)
- 優先エレベーターの中は案外普通の感じの人でいっぱいで乗れないこともある(けどあきらめずに待つ。中の人はどんな気持ちなんだろうと思うこともある…)
- 優先駐車場も必ず空いているわけではない(本当に必要な人が使っているのかわからないときもあるけれど…)
後半は愚痴のようになってしまってますが、少し考えただけでもこれだけあります。
同時に、自分が当事者になるまでは全然気にできていなかったことにも気づきます。
(優先エレベーターの利用は若いころに身に覚えがあります…)
少し感動したことも思い出しました。
小さい子は珍しがってか結構見つめてくるんですが、あるとき、通りたい場所にポールのようなものが立っていて邪魔そうにしていたら、こちらを見ていた小さい子がそれを移動してくれたことがありました。
なにかできることはないかと考えて見つめてくる子もいるのかと、そのとき初めて思いました。
人混みの中、あまり気にかけてくれない大人もたくさんいる中で、そんな子供もいるんだと。
私自身も、そういう大人でありたいなと思いますし、そういう人が増えたらうれしいなと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿